当ページは「社労士×キャリアコンサルタントのダブルライセンス」について、簡単にご説明しています。
社労士と相性の良い資格を活かし、他の社労士との差別化を図ることは、今や珍しいことではありません。
キャリアコンサルタントは、社労士の第3号業務との相性が抜群な資格です。
多くの人・企業に必要とされる、最強の組み合わせだと言えます。
✔社労士×キャリアコンサルタントのダブルライセンスは、以下のようなメリットがあります。
①従業員との面談で役立つ
②キャリアマネジメントのプロに
③人材開発支援助成金(セルフ・キャリアドッグ)のプロに
④売上・収入の安定性
⑤信用度アップ→営業面でも〇
社労士とキャリアコンサルタントの「試験の相性」も含め、ダブルライセンスのメリットについて解説していきます。
ぜひ、参考にしてみてください!
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キャリアコンサルタントとは?
「キャリアコンサルタント」とは、個々の労働者の適正や経験に応じて職業設計を行い、キャリア形成や能力開発についてコンサルティングを行う専門家です。
2016年4月、職業能力開発促進法に規定され、国家資格となりました。
一般的には、各企業の人事部、人材派遣・紹介会社、大学キャリアセンター、公的就業支援機関(ハローワークや就職相談窓口など)で働くことが多いです。
また、企業に属さず、委託を受けてコンサルティングを行う、独立キャリアコンサルタントも増えています。
女性にも人気の資格です。
労働者が自分のキャリアについて主体的に考える必要性が増している昨今、キャリアコンサルティングのプロである「キャリアコンサルタント」は、ますます注目を集めていくでしょう。
「社労士×キャリアコンサルタント」のダブルライセンスのメリット
①従業員との面談で役立つ
✔社労士メインで活動する場合
社労士の試験には、面接や口述試験はありません。労働者の心理面に踏み込んだ出題も少ないです。
よって、社労士になるだけでは、高いコミュニケーションスキルを身につけることはできません。
一方で、キャリアコンサルタントになるには、講習を受けたり、面接のロールプレイングを行ったりする必要があります。
「傾聴」のスキルを身につけることが可能な上に、心理学的知見を学ぶこともできます。
社労士として仕事をしている場合でも、お客さん企業の社長や従業員と面談をする機会は実に多いです。
キャリアコンサルタントの資格取得に伴い培った、「傾聴」のスキルが役立つのは言うまでもありません。
また、従業員と面談をする際に、キャリアについてのアドバイスやコンサルティングを行うことも可能です。
✔キャリアコンサルタントメインで活動する場合
企業内キャリアコンサルタントでも独立キャリアコンサルタントでも、社労士とのダブルライセンスは非常に役立ちます。
従業員にキャリアコンサルティングを行っている最中、人事労務や社会保障制度についての相談を受けるケースがとても多いです。
その際、社労士の資格も有していれば、その道のプロとして、適切なアドバイスをすることができます。
従業員からの高い信頼を得ることができ、社内での評価も上がります。
「社労士×キャリアコンサルタント」のダブルライセンスは、企業からのニーズが高い、注目のダブルライセンスと言えるでしょう。
②キャリアマネジメントのプロに
キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティング(個々人のキャリアに関する相談)のプロです。
一方で、社労士は、人事労務のプロです。
よって、「社労士×キャリアコンサルタント」のダブルライセンスがあれば、「キャリアマネジメント」の分野でも活躍できます。
従業員のキャリア志向をヒアリングし、企業の人事労務ニーズを把握した上で、どのように発展させていくか、ということです。
個々の労働者と企業どちらかの利益を優先させるのではなく、労使双方の意思を尊重し、バランスのとれた課題解決に導くことが大切です。
やりがいを求める従業員もいれば、育児・介護と両立したい従業員もいます。
将来希望の仕事に転職するために、専門的な経験を積みたいと考えている人もいるでしょう。
企業としては、そういった社員が、モチベーション高く安心して働ける環境を作ってあげたいはずです。(もちろん、利益は無視しない前提です)
キャリアマネジメントには、人事労務知識(採用・教育・配置・昇進など)が必要不可欠です。
一方で、個々の従業員のキャリア志向も尊重されなければなりません。
そのためには、適切なキャリアカウンセリングスキルが必要です。
よって、「社労士×キャリアコンサルタント」のダブルライセンスは、キャリアマネジメントに大いに役立ちます。
〈キャリアマネジメントの具体的な流れ〉
・個人個人へのキャリアコンサルティングを行い、キャリア形成に関するサポートをする
・キャリアコンサルティングの結果を分析
・企業の人事労務管理に反映させていく
・働き方の見直し(就業規則や給与規則の改定、リモートワークの導入など)
・個人個人の反応を見て、さらに精度を高める
③人材開発支援助成金(セルフ・キャリアドッグ)のプロに
2017年4月に、人材開発支援助成金という助成金が誕生しました。
これは、「セルフ・キャリアドッグ制度」または「教育訓練休暇制度」を導入し、労働者に対して実施した場合に、助成金がもらえる仕組みです。
「セルフ・キャリアドッグ制度」とは、定期的なキャリアコンサルティングの機会を整備し、労働者に提供する制度です。
職業能力開発促進法30条の3に規定されている通り、この制度は、国家資格を有するキャリアコンサルタントが行います。
キャリアコンサルタントが、労働者のキャリア志向をヒアリングし、職業能力評価等を実施していきます。
一方で、人材開発支援助成金の申請手続き自体は、社労士の業務です。
よって、人材開発支援助成金を扱うには、社労士とキャリアコンサルタントの2人が必要なわけです。
そこで、ダブルライセンスが役に立ちます。
人材開発支援助成金の運用から申請まで、1人で対応可能になるわけです。
クライアント側は、2人別々に契約するより、費用も時間もかからなくなります。
「社労士×キャリアコンサルタント」のダブルライセンスを所持していれば、人材開発支援助成金(セルフ・キャリアドッグ)のプロになれるんですね。
④売上・収入の安定性
「社労士×キャリアコンサルタント」のダブルライセンスを保有していれば、売上や収入の安定性が増します。
「専業社労士」「専業キャリアコンサルタント」よりも扱える業務が増えるので、長期的にお客さんとの深い関係を築くことができます。
「人」に関するプロフェッショナルとして、収入源の増加・継続的な仕事確保が見込めるわけです。
また、企業に勤める場合でも、人事部や総務部で重宝される人材になり、収入のアップも期待できるでしょう。
⑤信用度アップ→営業面でも〇
「社労士」のみ所有している場合と、「社労士×キャリアコンサルタント」のダブルライセンスを所有している場合とでは、お客さんの信用度が違ってきます。
ダブルライセンスは、他の専業社労士との大きな差別化要因だと言えます。
ステータスや信用度が向上するということは、営業面でも絶大なメリットになります。
セールスポイントも増えますね。
営業戦略が増えれば、新規顧客獲得につながり、売上・収入の安定や報酬の底上げにつながります。
また、ジャンルの異なる多くの業務をこなすことで、当然経験値が増えます。
その後のキャリア形成に好影響を与える上に、それが信用度のアップにも響きます。
顧問社労士として契約をしている場合でも、「君はキャリアコンサルタントでもあるんだよね?これもお願いできる?あれもお願い!」と、様々なビジネスチャンスを貰うことができます。
幅広いニーズに対応できるのは、ダブルライセンスの強みです。
試験の相性について
社労士試験とキャリアコンサルタント試験は、相性が非常に良いです。
どちらも「人」に焦点を当てた資格なので、被っている分野も多く、関係性も高いです。
「資格の取りやすさ」から見ても、このダブルライセンスの組み合わせは、非常におすすめだと言えます。
キャリアコンサルタントに合格するためには、まず、キャリアコンサルタント養成講座(約100時間の講習)を受講する必要があります。
その後、学科試験と実技試験があります。
筆記もロールプレイングも、合格率は50%を超えるので、難易度は低めだと言えます。
また、年4回も試験が開催されるので、受験もしやすいです。
社労士試験の場合、チャンスは年1回のみで、合格率は10%を下回ります。
社労士試験に合格できるレベルの方なら、比較的苦労せずにキャリアコンサルタント資格を取得できるはずです。
とは言うものの、ダブルライセンス取得には時間がかかります。
質の良い勉強をするに越したことはありません。
まずは、手軽な通信講座やオンライン学習を検討してみましょう。
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まとめ
以上です。
「社労士×キャリアコンサルタントのダブルライセンス」について、簡単に解説しました。
✔「社労士×キャリアコンサルタント」のダブルライセンスのメリット
①従業員との面談で役立つ
②キャリアマネジメントのプロに
③人材開発支援助成金(セルフ・キャリアドッグ)のプロに
④売上・収入の安定性
⑤信用度アップ→営業面でも〇
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試験の相性も良いので、 ぜひ、ダブルライセンス取得について、前向きに検討してみてください!
当ページが、皆さんのご活躍の一助になれば幸いです。