当ページは、「条」「項」「号」など、条文の構造について、とても簡潔に分かりやすくご説明しています。
労働基準法第〇条第〇項第〇号といった、最初はややこしく感じる、法令特有の言い回しの基本を理解しましょう!
- 社会保険労務士試験に向けて、これから勉強を始める方
- すでに学習中だが、基礎を確認したい方
- 法に興味がある方
基礎の基礎の内容なので、ぜひ、チェックしてみてくださいね!
条文の構造
「条」とは?
法令(法律や命令)は、基本的に、「条文」で構成されています。
第1条、第2条、第3条 … といった感じです。
皆さんも、よく耳にする言い回しですね!
法令を、何十、何百と、内容ごとに区切っています。
「項」とは?
条文が長すぎて、区切りをつける必要がある場合、色々と盛り込みたい場合、「項」が登場します。
第1項、第2項、第3項 … といった感じですね。
今は、あえて「第1項」と書きましたが、
本来は、第1項だけは、数字が省略されます。
これは、深く考えずに、暗黙のルールくらいに考えれば大丈夫です。
「号」とは?
「号」は、「条文」や「項」の中で、いくつかの事柄を列記する場合に用いられます。
第1号、第2号、第3号 … といった感じです。
「条」→「項」→「号」の順番で、条文が構成されていると勘違いしてしまいがちですが、
それは間違いです!
もう一度言いますが、「号」は、いくつかの事柄を列記する場合に使います。
「項」の中だけでなく、「条」の中でも使われるわけです。
つまり、第〇条第〇号というのも、全然ありえるんですね!
さらに列記する場合は?
「号」の内容を、さらに細かく列記したい時は、「イ・ロ・ハ」を用います。
さらに、「イ・ロ・ハ」の中で、もっと細かく列記したい場合は、「(1)・(2)・(3)」を使用します。
ここまでくると、とても複雑で、頭がこんがらがりそうですね!
「項」と「号」の具体例を見てみよう!
それでは、「条文」の中の「項」と「号」の具体例をご紹介します。
労働基準法の第95条を例にとってみます。
第九十五条 事業の付随寄宿舎に労働者を寄宿させる使用者は、次の事項について寄宿舎規制を作成し、行政官庁に届け出なければならない。これを変更した場合においても同様である。
一 起床、就寝、外出及び外泊に関する事項
二 行事に関する事項
三 食事に関する事項
四 安全及び衛生に関する事項
五 建設物及び設備の管理に関する事項
2 使用者は、前項第1号乃至第4号の事項に関する規定の …
3 使用者は、第1項の規定により届出をなすについて …
………
労働基準法第95条より部分引用(一部省略)
いかがでしょうか?
先ほどお伝えした通り、第1項の数字は、省略されていますね。
例えば、「食事に関する事項」であれば、
「労働基準法第95条第1項第3号」ということですね!
最初のうちは、漢字続きで、とても分かりにくいと思いますが、
何度も何度も見ていくうちに、法令の構造や言い回しにも、徐々に慣れていきますよ!
まとめ
いかがでしたか?
以上が、「条」「項」「号」など、条文の構造についての簡単なご説明です。
労働基準法第〇条第〇項第〇号といった、最初はややこしく感じる、法令特有の言い回しを
少しだけでも理解できましたか?
- 社会保険労務士試験に向けて、これから勉強を始める方
- すでに学習中だが、基礎を確認したい方
- 法に興味がある方
当ページが、皆さんの参考になれば幸いです。