当ページは、「又は」と「若しくは」の法律における使い方の違いを、とても簡潔に分かりやすく説明しています。
日常生活では、特に明確に使い分けることはないと思いますが、
法律の文章においては、「又は」と「若しくは」は、使い方や順番にしっかりとしたルールがあります。
基礎の基礎ですが、これから法律の勉強を始める方は、ぜひ頭に入れておきたい内容です。
「又は」の使い方！単独使用はできる？
法律の文章において、「又は」の使い方には、明確なルールがあります。
「又は」は、「AかB」「AかBかC」というような、単純に並列された語句を「選択的に接続」するときに使用します。
つまり、単独で使用することができます。
2語を接続する場合は、簡単に、「A又はB」のようにつなげます。
一方で、3語以上を接続する場合は、「A又はB又はC又は…」というようにつなぐことはしません。
語句が3語以上のときは、最後に1度のみ「又は」を使い、その他の語句は「、」でつなぎます。
「A、B又はC」といった感じですね。
例
- 「サッカー又は野球」
- 「リンゴ、バナナ又はイチゴ」
- 「赤、青、緑、黄又は紫」
「若しくは」の使い方！単独使用はできる？
法律の文章において、「若しくは」は、単独使用ができません！
「AかB」という、単純に並列された語句を接続する場合に、「A若しくはB」という書き方はしない、ということです。
もちろん、普通に意味は通じますが、法律の文章では、そういう使い方はしない決まりなんです！
これからご説明しますが、「又は」が出てきていないのに、「若しくは」が出てくることは、まずないと言っていいでしょう。
「又は」と「若しくは」を同時に使う場合！順番は？
それでは、「若しくは」が登場する場合を見ていきましょう！
「『AかB』か『C』」というように、段階が存在する語句や、語句のまとまりを選択的に接続する場合、「又は」と「若しくは」を使用します。
大きな接続部分に対して、最後に1度のみ「又は」を用います。
そして、小さな接続部分に対しては、「若しくは」を使用します。
つまり、「『AかB』か『C』」を表す場合は、「A若しくはB又はC」ということになります。
例えば、
旅行先を、「日本（京都か北海道か）か韓国」で迷っているならば、
「京都若しくは北海道又は韓国」といった書き方をします。
まとめ
いかがでしたか？
「又は」と「若しくは」の法律における使い方の違いを、簡単にご説明しました。
- 「又は」は、単独で使用可能で、大きな接続時に用います。
- 「若しくは」は、単独では使用不可能で、小さな接続時に用います。
日常生活では、特に明確に使い分けることはありませんが、
法律の文章においては、使い方や順番にしっかりとしたルールがあります。
当ページが、皆さんの生活や学習の一助になれば幸いです。